大阪市阿倍野区の3DKマンション:「母がいない、今しかできない」施設入所中に進める、優しさの実家片付け
今回のご依頼は、大阪市阿倍野区のマンション(3DK・エレベーターあり)にお住まいの、50代後半・男性のお客様からでした。
「母が一時的に介護施設へ入所することになりまして……。戻ってくる前に、できるところまできれいにしておきたいんです」
お電話口からは、静かですが強い決意が伝わってきました。 長年住み慣れた実家は、お母様の体力低下とともに徐々に荒れ、いわゆるゴミ屋敷の状態に。しかし、ご本人のプライドもあり、在宅中は片付けを拒まれ続けていたそうです。
お母様が不在の今だからこそできる、実家の環境整備。 「本人にはあまり見せたくない」という息子様の配慮のもと、作業が始まりました。
「昔はきちんとしていた母」だからこそ、見せたくない現実
玄関を開けると、生活ゴミ、紙類、衣類が積み重なっていました。 ただ、荒れ果てたというよりは、「少しずつ片付けられなくなっていった結果」がそのまま形になったような空間です。そこには確かに、お母様の生活の名残がありました。
「昔はすごくきちんとした人だったんです」
息子様は少し申し訳なさそうに話されました。 「まだ大丈夫」「人に頼るほどじゃない」 そう気丈に振る舞うお母様にとって、汚れていく部屋は、認めたくない「老い」の象徴だったのかもしれません。だからこそ息子様は、その現実をお母様の目に触れさせないよう、不在の間にリセットすることを選ばれたのです。


作業内容
「捨てすぎないで」思い出と雰囲気を守る仕分け作業
今回の作業で最も重要だったのは、「家族の気持ち」を大切にすることです。
「母の物なので、勝手に捨てすぎないでほしい」 「戻ってきたときに、部屋の雰囲気が変わりすぎないようにしたい」
息子様からのご要望を受け、私たちは単なるゴミ撤去ではなく、慎重な「選別」を行いました。 ゴミに見える山の中にも、古い写真や大切な書類、まだ使える思い出の品が混在しています。それらを一つひとつ確認し、「残すもの」「処分するもの」「一時保管するもの」へと丁寧に分けていきました。
「捨てすぎないで」思い出と雰囲気を守る仕分け作業
ゴミを撤去した後は、全体クリーニングです。 キッチンや浴室は、お母様が無理をして使っていた痕跡があり、長年の汚れが蓄積していました。
ここでのポイントは、「新品同様にしすぎない」こと。 あまりにピカピカにして生活感を消してしまうと、戻ってきたお母様が「自分の家じゃないみたい」と疎外感を感じてしまう恐れがあります。
私たちは、経年による傷や風合いはあえて残しつつ、衛生面で問題となるカビやベタつきを徹底的に除去しました。 「以前と同じ雰囲気だけど、なぜか使いやすくて綺麗」。そんな、安心して暮らせるラインを目指して仕上げました。
「これで前向きになってもらえたら」生活をつなぎ直す作業
作業完了後、きれいになった部屋を見渡して、息子様は深く頭を下げられました。
「母がいない間に、ここまでできて本当によかったです」 「この部屋で、また前向きな気持ちで過ごしてくれたら……」
介護施設に入所している期間を使って実家を片付けるケースは、実は非常に多くあります。 ご本人の前では踏み出せなかったことを、家族が代わりに決断する。それは決して「勝手な行動」ではありません。戻ってきたお母様が、安全に、快適に暮らすための「愛のある準備」です。
実家の片付けは「生活をつなぎ直す」こと
放置すれば、ゴミや汚れは増え続け、戻ってきた後の在宅介護や生活が困難になってしまいます。 「親がいない間に片付けるなんて……」と罪悪感を持つ必要はありません。
私たちは、ゴミ屋敷の片付けやクリーニングを、単なる掃除ではなく、「生活をつなぎ直す作業」だと考えています。 介護、老い、家族の距離感。様々な事情が絡み合う実家の片付けこそ、私たちプロにお任せください。ご家族の想いを汲み取り、最適な環境をご用意いたします。
お客様情報
| ご依頼者 | 入居者様(80代女性)のご子息 |
|---|---|
| ご依頼エリア | 大阪市阿倍野区 |
| 作業内容 | ゴミ屋敷片付け・全体クリーニング |
| 作業時間 / 人数 | 7時間作業/ スタッフ5名 |
| 費用 | 220,000円(税込) |
スタッフ5名、2tトラック半分の処分量、7時間作業で金額198,000円です。




