今回のご依頼は、堺市堺区のアパート（1DK・1階）にお住まいの、20代後半・男性（息子様）のお部屋に関するご相談でした。

ご依頼主は、ご実家に住まわれているご両親です。 「普段はあまり干渉しないようにしていたのですが、用事があって久しぶりに部屋に入ったら、言葉を失いました」 かなり動揺された様子でお電話をいただきました。外から見ている分には異変を感じなかったため、まさかここまで荒れているとは思っていなかったそうです。

「自分では困っていない」息子と、「心配でたまらない」親のギャップ

現地を確認すると、床がほとんど見えないほどゴミや衣類、空き容器が散乱しており、いわゆる「汚部屋」の状態でした。 飲みかけのペットボトルや食べ終わった容器が放置され、ホコリと混ざって独特の臭いも発生しています。

しかし、息子様ご本人の主張は「自分では困っていない」「その気になれば片付けられる」というもの。 一方でご両親からすれば、「このままでは健康面が心配」「社会生活に支障が出るのではないか」と不安が募るばかり。この認識のズレが、家族間の溝を深めていました。

親がやると喧嘩になる。だからこそ「第三者」に任せる

今回のケースで特徴的だったのは、息子様自身に片付けへの強い拒否感はなかったことです。 ただ、「何から手を付けていいか分からない」という戸惑いと、「親に口出しされると余計にやる気がなくなる」という反発心がブレーキをかけていました。

ご両親が無理やり片付けようとすれば、感情的な衝突は避けられません。 そこで、「第三者である業者に任せる」という選択をされたのです。これは、家族関係を守りながら環境を改善する、非常に賢明な判断でした。

作業内容

ガジェット類も慎重に仕分け。プロによる「リセット」作業

作業は、明らかなゴミと、生活に必要な物の仕分けからスタートしました。 20代男性のお部屋ということもあり、ゲーム機やパソコン周辺機器、書類などが多くあります。これらは誤って処分するとトラブルになりやすいため、一つひとつ確認しながら慎重に分類しました。

床のゴミを撤去した後は、長年のホコリや水まわりの汚れを落とす全体クリーニングです。 ご本人は「使えているから問題ない」と思っていても、親御さんから見れば「安心して使わせられない」レベルだった浴室や洗面台も、しっかりと洗浄・除菌を行いました。

「怒る」前に「環境を整える」選択を

作業完了後、見違えるように明るくなった部屋を見て、ご両親は「同じ部屋とは思えない」と驚かれ、安堵の表情を浮かべられました。 そして息子様も、「ここまでやってもらえるなら、最初から頼めばよかった」と、少し照れくさそうに話されていたのが印象的です。

若い世代の汚部屋は、単なる怠けではなく、仕事のストレスや生活リズムの乱れ、そして「片付け方が分からない」ことが原因である場合が多くあります。 そこでご両親が頭ごなしに怒っても、状況は改善しません。

今回のように、一度プロの手を借りて環境を「リセット」し、家族関係を落ち着かせた上で、「これからどう生活するか」を話し合う。 その方が、結果的に良い方向へ進むケースが多いのです。

「どう声を掛ければいいか分からない」と悩む親御様へ

「久しぶりに子どもの部屋を見て愕然とした」 「どう声を掛ければいいか分からない」

そう悩む親御さんは決して少なくありません。無理に本人を責めたり、親御さんが抱え込んで片付けようとしたりする必要はありません。 私たちは、ゴミの片付けとクリーニングを通して、ご家族それぞれが冷静になり、次の一歩を踏み出すためのお手伝いをしています。

親子だからこそ、言えないことや頼めないことがあります。そんな時は、私たち第三者を頼ってください。

お客様情報

ご依頼者	入居者様（20代男性）のご両親
ご依頼エリア	堺市堺区
作業内容	ゴミ屋敷片付け・全体クリーニング
作業時間 / 人数	10時間作業（1.5日作業工程）/ スタッフ3名
費用	253,000円（税込）

スタッフ3名、２ｔトラック1台分の処分量、10時間作業（1.5日作業工程）で金額253,000円です。