今回のご依頼は、堺市西区のマンション（2LDK・エレベーターあり）にお住まいの、40代前半・女性のお客様からでした。

お問い合わせの時点で、お客様の声からは深い迷いと申し訳なさが滲んでいました。 「部屋もそうなんですが、とにかく水まわりが見られない状態で……」

仕事と私生活の多忙さが重なり、片付けが後回しになるうちにゴミが堆積。その結果、水まわりの掃除や換気にまで手が回らなくなり、ご自身でも現状を受け止めきれないほど状況が悪化してしまったとのご相談でした。

湿気が逃げないゴミ屋敷、加速する水まわりの劣化

現地を確認すると、一部屋は生活ゴミや日用品が床を埋め尽くし、足の踏み場もままならない状態でした。 しかし、より深刻だったのは水まわりです。

浴室、洗面所、トイレ。 ゴミによって空気の循環が遮断され、湿気がこもったまま放置された結果、壁や天井、ゴムパッキンにまでカビが広がっていました。

「もう自分ではどうにもできないし、どこから手を付けていいかも分からない」

お客様がそう嘆く通り、ゴミ屋敷状態が水まわりの劣化を加速させ、精神的にも追い詰められてしまう典型的なケースでした。

作業内容

部屋の空気が変わる瞬間、そしてカビとの戦い

作業はまず、生活空間を取り戻すためのゴミ撤去からスタートしました。 床を埋め尽くしていた不用品がなくなると、淀んでいた空気が一気に軽くなるのを感じます。

「こんなに物があったんですね……」 お客様も驚かれていましたが、物理的なゴミが減ることで、まずは「片付けのスタートライン」が見えてきます。

続いて、今回の最大の課題である水まわりのクリーニングに入りました。 カビの一部は素材の奥まで色素沈着しており、完全に真っ白に戻そうと強い薬剤を使えば、逆に素材を傷めてしまうリスクがありました。 私たちは事前に「落とせる汚れ」と「残る可能性のある跡」を正直にご説明し、安全性を優先しました。

新品同様とはいきませんが、「清潔に使える状態」「安心して生活できるレベル」まで、丁寧に汚れを除去していきました。

「カビを見られるのがつらかった」誰にも言えない葛藤

作業中、お客様がぽつりと本音を漏らされました。

「カビがあるのが恥ずかしくて、人を家に呼べませんでした。業者さんに見せるのも、正直すごくつらかったです」

水まわりは生活の中でも特にプライベートな場所です。そこが汚れてしまうと、精神的なダメージは計り知れません。「汚いから見たくない」と遠ざけ、掃除をしなくなることでさらに悪化する……。そんな悪循環にお客様は苦しんでおられました。

作業完了後、明るさを取り戻した浴室とスッキリした洗面台を見て、お客様はしばらく無言になられました。そして、

「やっと、普通に生活できそうです」

静かにそう話された表情には、長く抱えてきた重圧から解放された安堵が広がっていました。

「もっと早く頼めばよかった」その一歩が、生活を立て直すきっかけになります

今回の現場を通して改めて感じたのは、「ゴミ屋敷やカビ汚れ＝だらしない」という単純な話ではないということです。

忙しさや心身の疲れが重なれば、誰だって掃除まで手が回らなくなります。そして一度カビが広がってしまうと、自分で直視するのが怖くなり、さらに放置してしまう。この流れは決して珍しいことではありません。

私たちは、そうした背景も含めてすべて受け止めます。 恥ずかしがる必要はありません。カビや汚れの状態だけで判断することもありません。

「もっと早く頼めばよかった」

最後にお客様がおっしゃったこの言葉が、今回のケースを何より象徴しています。 一人で抱え込まず、まずは私たちにご相談ください。ゴミの撤去とクリーニングを通して、もう一度「普通の生活」を始めるお手伝いをさせていただきます。

お客様情報

ご依頼者	入居者様　40代女性
ご依頼エリア	堺市西区
作業内容	ゴミ屋敷片付け・全体クリーニング
作業時間 / 人数	6時間作業/ スタッフ3名
費用	110,000円（税込）

スタッフ3名、軽トラック2台分の処分量、6時間作業で金額110,000円です。