大阪市鶴見区の2LDKマンション:「自分の家だと思えない」。感情が麻痺してしまったゴミ屋敷の再生
今回のご依頼は、大阪市鶴見区のマンション(2LDK・エレベーターあり)にお住まいの、30代後半の男性のお客様からです。 「一部屋がかなり散らかっているので、一度見てほしい」 お電話の声はとても淡々としており、焦りも困惑も感じられない、不思議な落ち着きがありました。
しかし現場へ伺うと、扉はゴミで半分しか開きません。 腰の高さまで積み上がったゴミの山。それでもお客様は、「こんな感じなんですけど……まあ、自分ではよく分からなくて」と、まるで「他人の部屋」を見ているかのような表情をされていました。
心が部屋から離れてしまう「防衛反応」
部屋が荒れていく過程で、仕事のストレスや心の疲れが限界を超えると、人は現実を受け止めきれなくなり、感覚を麻痺させてしまうことがあります。 今回のお客様も、まさにその状態でした。
「捨てる物、残す物はありますか?」と尋ねても、「正直、何があるのか分からないんです」というお答え。 自分の部屋なのに、自分のことではないような感覚。これが、ゴミ屋敷の深層にある「心の分離」です。


作業内容
「判断させない」という優しさ
思考が止まってしまっているお客様に、「これはどうしますか?」と聞き続けるのは酷なことです。 そこで今回は、お客様の心理的負担を最小限にする方法をとりました。
- 明らかにゴミと分かる物を優先的に搬出
- 判断に迷う物は一時保留
- 確認作業は最小限に
私たちは静かに、しかし確実に、ゴミの層を取り除いていきました。
光が差し込み、感情が戻る瞬間
作業が進み、床が見え始めると、窓から陽の光が差し込みました。 その変化を見た時、お客様がポツリと呟かれました。
「明るいですね……」
その声には、最初の無関心さとは違う、微かな感情が宿っていました。 閉ざされていた空間が蘇ると同時に、離れてしまっていた「心」と「部屋」が、再び繋がり始めた瞬間でした。
徹底クリーニングで生活機能を回復
ゴミがなくなると、長期間使用されていなかった水まわりの再生です。
- キッチン: 積層状になった油とホコリを除去。
- 浴室・トイレ: 厚い汚れの層
作業を終えて:「やっと自分の家だと思えました」
すべての作業を終え、綺麗になった部屋を見たお客様。 その表情には、はっきりとした「驚き」と「安堵」がありました。
「こんなに広かったんですね……。なんだか、自分の家だってやっと思えました」
ゴミ屋敷の片付けは、単なる掃除ではありません。 見失っていた「自分の居場所」と「感情」を取り戻すための作業でもあります。
心が疲れて動けない方へ
部屋の惨状を前にして、「何も感じない」「どうでもいい」と思ってしまうのは、心がSOSを出しているサインかもしれません。 そんな時は、無理に向き合おうとせず、私たちに丸投げしてください。
「すぐに完璧を目指さなくていい」 「疲れたら無理しない」
今回のお客様にお伝えした言葉です。 私たちが、お客様の心と部屋の距離を縮めるお手伝いをいたします。
お客様情報
| ご依頼者 | 入居者様 30代男性 |
|---|---|
| ご依頼エリア | 大阪市鶴見区 |
| 作業内容 | ゴミ屋敷片付け・全体クリーニング |
| 作業時間 / 人数 | 7時間作業/ スタッフ5名 |
| 費用 | 176,000円(税込) |
スタッフ5名、2tトラック半分の処分量、7時間作業で金額176,000円です。




