神戸市垂水区の3DKマンション:「捨てられない」は優しさ。思い出の詰まった部屋の整理
今回のご依頼は、神戸市垂水区のマンション(3階・階段)にお住まいの、40代前半の女性のお客様からです。 「ずっと片付けられなくて、もう限界になりました…」
お電話の声からは、長い間一人で悩み、勇気を振り絞って連絡された緊張感が伝わってきました。
お客様は、決して不潔なわけでも、だらしないわけでもありません。 ただ、「物を捨てることが苦手」で、気づけばお部屋が埋まってしまったのです。
「捨てられない」3つの理由
現場に伺うと、床は段ボールや紙袋、衣類、化粧品で埋め尽くされていました。 しかし、どれも綺麗で、まだ使えるものばかり。ここには、「捨てられない人」特有の優しい心理があります。
- 判断がつかない: 「いつか使うかもしれない」
- 思い出: 「昔お気に入りだったから手放せない」
- 罪悪感: 「まだ綺麗なのに捨てるのは申し訳ない」
女性のお客様に多い、「物を大切にする心」が溢れているお部屋でした。だからこそ、私たちは雑に扱うことは絶対にしません。


作業内容
決して急かさない「3段階仕分け」
作業前、お客様としっかり話し合い、独自のルールを決めました。 いきなり「捨てる/捨てない」の二択を迫ると、心が疲弊してしまうからです。
- 【キープ】: 思い出の強い物、必要な物。
- 【保留箱】: 迷う物は一旦ここへ(無理に決めなくてOK)。
- 【処分】: 明らかに不要な物だけ、確認後に手放す。
「これ、昔お気に入りだったんです」 お客様が物を手に取るたびに語られるエピソードを、私たちは大切に受け止めました。決して急かさず、寄り添いながら進めると、不思議とお客様の中で「決意」が固まっていきます。
光が差し込む部屋と、水まわりの再生
物が減り始めると、埋もれていた床が現れ、窓から光が差し込みました。 部屋の輪郭が見えた瞬間は、私たちスタッフも感動するほどの劇的な変化です。
仕上げはプロの全体クリーニングです。
- キッチン・洗面台: 油膜や水垢を除去。
- 浴室: 溜まっていたカビを落とし、本来の明るさに。
- ベランダ: 砂埃を一掃し、洗濯物が気持ちよく干せる状態へ。
作業を終えて:「自分の部屋じゃないみたい」
まっさらになったお部屋を見て、お客様の目には涙が浮かんでいました。 「自分の部屋じゃないみたい…本当に助けてくれてありがとうございます」
「物を捨てられない」という性格は、欠点ではありません。 人より少しだけ、物に心を寄せる優しい性質を持っているだけなのです。ただ、その優しさが自分を苦しめてしまう時は、私たちの手を借りてください。
「捨てる」ではなく「選ぶ」暮らしへ
最後に、リバウンドを防ぐためのアドバイスをさせていただきました。
- 「捨てる」ではなく「残すものを選ぶ」と考える
- 買い物は「本当に必要か1日置いて考える」
- 思い出ボックスを一つだけ作る
- 無理な日は、何もしなくていい
「片付けられない」と自分を責めないでください。 勇気を出してご相談いただければ、お客様のペースに合わせて、優しく丁寧にサポートいたします。
お客様情報
| ご依頼者 | 入居者様 40代女性 |
|---|---|
| ご依頼エリア | 神戸市垂水区 |
| 作業内容 | ゴミ屋敷片付け・全体クリーニング |
| 作業時間 / 人数 | 7時間作業/ スタッフ3名 |
| 費用 | 154,000円(税込) |
スタッフ3名、2tトラック半分の処分量、7時間作業で金額154,000円です。




