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大阪府茨木市の2DKマンション:「母の様子がおかしい…」急に部屋が荒れ始めた理由

今回のご依頼は、茨木市のマンション(2DK・エレベーターあり)にお住まいの、70代後半・女性(お母様)のご自宅に関するご相談でした。

ご連絡をくださったのは、離れて暮らす娘様です。 「最近、母の様子がおかしく、家の中も急に荒れてきまして……」 これまで几帳面だったお母様が、ゴミを捨てなくなり、掃除もしなくなっている。もしかすると認知症の症状が進んでいるのではないか……と、強い不安を抱えてのご相談でした。

「捨てたつもり」が積み重なる室内。見えてきた認知機能の低下

現地に伺うと、外観や玄関まわりは一見普通の住宅でしたが、室内の状況は大きく異なっていました。

床にはチラシや空き容器、使いかけの日用品が散乱。「捨てたつもり」「後で片付けるつもり」の物がそのまま層になっていました。 また、同じ物を何度も購入していたり、ゴミの日を忘れて溜め込んでしまったりと、生活環境からも認知機能の低下がはっきりと見て取れました。

特に深刻だったのは水まわりです。掃除の習慣が途切れ、長期間放置された浴室やトイレには、湿気と汚れによるカビが広範囲に発生していました。 「転倒や感染症が心配」「この状態で一人暮らしを続けさせていいのか」 ご家族のその切実な思いに応えるべく、今回は単なる片付けではなく、「安全に暮らせる環境を取り戻すこと」を最優先に作業を開始しました。

ビフォーアフター

作業内容

「本人にとってはゴミではない」難しさに寄り添う分別作業

作業において一番の課題は、物の分別です。 認知症の症状がある場合、周囲から見れば明らかなゴミでも、ご本人にとっては「必要な物」と認識されているケースが多くあります。

今回は娘様立ち会いのもと、「明らかに不要な物」と「今後も使う可能性がある物」を慎重に仕分けました。勝手に処分してお母様を傷つけることがないよう、一つひとつ確認しながら、生活動線を確保していきました。

ゴミの撤去後は、水まわりの徹底クリーニングです。 長年のカビや汚れは素材に染み込んでいましたが、可能な限り除去し、滑りやすい床や手が触れる部分を重点的に清掃。日常的に使っても不安のない、清潔な状態まで回復させました。

「責めても意味がない」片付けを通して整理された家族の気持ち

作業中、お母様は綺麗になっていく部屋を見て「こんなに汚れていたのね」と驚かれていましたが、時間が経つと記憶が薄れてしまう場面も見られました。

そんなお母様の姿を見て、娘様がおっしゃった言葉が印象的です。 「責めても意味がないんだと、改めて思いました」

認知症が進むと、本人の意思や努力だけで部屋を維持することは難しくなります。部屋が綺麗になったことはもちろんですが、片付けのプロセス自体が、ご家族が現状を受け入れ、気持ちを整理するきっかけにもなったようです。

「まだ大丈夫」の間に。ご家族の不安と、お母様の安全を守るための片付け

作業完了後、見違えるように明るくなった室内を見て、娘様は「これでやっと安心できます」と深く息をつかれました。お母様も「ここでまた暮らせるのね」と穏やかな表情を浮かべておられました。

ゴミ屋敷という言葉だけを見ると強い印象がありますが、その背景には病気や加齢、認知機能の低下といった、誰にでも起こり得る問題が隠れています。 放置してしまえば、ゴミやカビが増えるだけでなく、転倒事故や体調悪化のリスクも高まります。

「まだ大丈夫」「もう少し様子を見よう」と思っている間に、状況が悪化してしまうことも少なくありません。 私たちは片付けとクリーニングを通して、ご本人様の安全はもちろん、見守るご家族の不安を少しでも軽くするお手伝いができればと考えています。

お客様情報

ご依頼者入居者様(70代女性)の娘さん
ご依頼エリア大阪府茨木市
作業内容ゴミ屋敷片付け・全体クリーニング
作業時間 / 人数6時間作業/ スタッフ4名
費用132,000円(税込)

スタッフ4名、軽トラック2台分の処分量、6時間作業で金額132,000円です。