今回のご依頼は、大阪市都島区のマンション（2K・階段作業）にお住まいの、40代女性のお客様からでした。

玄関先だけを見ると、いわゆる「ゴミ屋敷」という言葉から連想されるような惨状はありません。室内も一見すると「少し散らかっているかな？」という程度です。 しかし、詳しくお話を伺い、実際に作業に入ってみると、見た目では分からない問題が深く積み重なっているケースでした。

「いつか使うかも」が招いた、静かな生活崩壊

お客様が抱えていた一番の悩みは、「普通に生活しているつもりなのに、部屋が確実に荒れてきている」という違和感でした。

ゴミが山積みになっているわけでもなく、強烈な悪臭があるわけでもない。だからこそ、「まだ大丈夫」と危機感を持ちにくかったそうです。 しかし実際には、収納の中、家具の裏、床に置きっぱなしの物の下など、視界に入らない部分には確実にゴミと汚れが溜まり続けていました。

「全部使う可能性がある気がして、捨てられなかったんです」

ペットボトルや紙類、着なくなった衣類などが「一時置き」のつもりで各所に詰め込まれ、結果として掃除ができない環境に陥っていました。どこから手を付けていいか分からず、ただ時間だけが過ぎていく……そんな「静かな生活崩壊」が起きていたのです。

作業内容

物をどけて初めて見えた「蓄積された汚れ」

今回の作業は、表に出ているゴミだけでなく、収納内部やベッド下、キッチンの引き出し内など、「隠れた場所」のゴミ処分と整理が中心となりました。

物を撤去して初めて、床のくすみや水まわりの汚れが白日の下に晒されました。 キッチン、浴室、トイレ、洗面台。どれも致命的な破損こそありませんでしたが、日々の「掃除の後回し」が層のように積み重なり、通常の清掃では落ちないレベルになっていました。

素材を傷めないよう注意しながら、生活汚れを一つずつ丁寧に落とし、部屋全体をリセットしていきました。

「見ないようにしていた」現実と向き合って

作業中、汚れが落ちていく様子を見ながら、お客様は何度もこう口にされていました。

「こんなに汚れていたなんて思わなかった……あるいは、見ないようにしていたのかもしれません」

見た目が普通であるがゆえに、問題を先送りにしやすい。その結果、部屋の汚れ以上に、精神的なストレスが溜まっていったのだと感じます。

作業完了後、本来の明るさを取り戻した室内を見て、「これなら人を呼べます」「やっと落ち着いて生活できそうです」と、心底安堵された表情を見せてくださいました。

見た目だけで判断せず、隠れた「生活の悩み」に寄り添います

今回のケースは、見た目のインパクトこそ強くありませんが、生活の質が静かに、しかし確実に下がっていくタイプの現場でした。

「ゴミ屋敷というほどではない」とご自身で判断し、誰にも相談できずに抱え込んでしまう方は少なくありません。しかし、周囲から気づかれにくい分、ご本人の孤独や負担は想像以上に大きいものです。

私たちは、見た目のゴミの量だけで現場を判断することはありません。 今回のように「普通に見えるからこそ苦しかった」というお客様の心に寄り添い、ゴミ処分とクリーニングを通して、安心して暮らせる空間を取り戻すお手伝いができたことを、スタッフ一同嬉しく思っています。

お客様情報

ご依頼者	入居者様　40代女性
ご依頼エリア	大阪市都島区
作業内容	ゴミ処分・全体クリーニング
作業時間 / 人数	6時間作業/ スタッフ3名
費用	132,000円（税込）

スタッフ3名、軽トラック2台分の処分量、6時間作業で金額132,000円です。