大阪市浪速区の1DKマンション:病気の後遺症でゴミ屋敷に。「身体が動かない」自責の念からの解放
今回のご依頼は、大阪市浪速区のマンション(1階・1DK)にお住まいの、50代男性のお客様からです。 「片付けたい気持ちはずっとあったのに、身体がうまく動かなくて放置してしまった」 お電話越しでも、ご自身を強く責めている様子が伝わってきました。
数年前に病気を患い、身体に麻痺が残ってしまったお客様。 思うように動けないもどかしさから、生活のケアが後回しになり、気づけばゴミが積み上がってしまったのです。
「だらしない」のではありません
玄関を開けた瞬間、そこに広がっていたのは「生活したい、でも身体がついてこない」という現実でした。 部屋の中央には杖が置かれ、歩くスペースは身体ひとつ分のみ。
- キッチン: 片手では洗えない重い鍋やフライパンが放置されている。
- 冷蔵庫: 買ってきても調理できず、処分もできなかった食品。
- ゴミ袋: 「まとめる・縛る・持ち運ぶ」という動作が困難なため、積み上がってしまった袋。
これらは怠慢ではありません。片付けたくてもできなかった、闘病の証です。


作業内容
「すみません」ではなく「ありがとう」へ
作業はスタッフ3名で開始しました。 お客様は作業中、何度も「すみません、すみません」と謝っておられましたが、私たちはその度にお伝えしました。
「謝る必要はありません。勇気を出して呼んでくださって、ありがとうございます」
私たちにとって、これは恥ずかしい部屋ではありません。 お客様のプライドと生活を守るため、可燃・不燃・資源ゴミを丁寧に仕分け、生活動線を確保していきました。
身体の負担を減らすクリーニング
ゴミがなくなると、水まわりの清掃です。身体が不自由な場合、どうしても掃除が行き届かない場所があります。
- 浴室・洗面台: 洗いづらさからくる黒カビや水垢を、プロ用薬剤で徹底洗浄。
- トイレ: 手すりの裏側や便器の汚れを除去し、アルコール消毒で衛生的に仕上げました。
- キッチン: 固着した油汚れを除去し、再び料理ができる清潔な状態へ。
作業を終えて:「ここ、住めるんですね…」
作業後、見違えるほど明るくなった部屋を見て、お客様は小さく呟かれました。 「ここ、住めるんですね…」
その表情からは、長い間抱え込んでいた「誰にも頼れない」という不安が解けていくのが分かりました。 「自分ではどうにもできなくて本当に苦しかった」と仰るお客様の、再スタートの瞬間に立ち会えたことを嬉しく思います。
無理なく維持するための「仕組みづくり」
最後に、身体に負担をかけず部屋を維持するためのアドバイスをさせていただきました。
- ゴミ袋は「小さいサイズ」を使う: 軽くて片手でも扱いやすくなります。
- 動線に物を置かない: 転倒防止のため、床は常にクリアに。
- 通販段ボールの処分: スタッフがまとめて回収する日を決める。
- 定期的な訪問クリーニング: 無理な部分はプロに任せる。
事情があるから、部屋は荒れるのです
ゴミ屋敷になってしまうのは、性格の問題ではなく、病気やケガといった「事情」があるからです。 一人で解決できないことは、誰かの力を借りればいいのです。
「身体が動かなくて部屋が荒れてしまった」 そう悩んでいる方は、どうか恥ずかしがらずにご相談ください。 私たちがお客様の手足となり、安心して暮らせる環境を取り戻します。
お客様情報
| ご依頼者 | 入居者様 50代男性 |
|---|---|
| ご依頼エリア | 大阪市浪速区 |
| 作業内容 | ゴミ屋敷片付け・全体クリーニング |
| 作業時間 / 人数 | 7時間作業/ スタッフ3名 |
| 費用 | 110,000円(税込) |
スタッフ3名、軽トラック2台分の処分量、7時間作業で金額110,000円です。




