今回のご依頼は、伊丹市のアパート（2DK・2階階段）にお住まいの、30代前半・男性のお部屋に関するご相談でした。

ご依頼主は、ご実家のご両親です。 「社会人として自立させるために一人暮らしを始めさせましたが、久しぶりに部屋を訪ねて、現実を突きつけられました」 お電話口で何度も「まさかここまでとは思わなかった」と繰り返されていたのが印象的です。それほどまでに、ご両親にとってショックの大きい光景だったのです。

「外ではしっかりしている」からこそ言えなかったSOS

息子様は仕事を真面目に続けており、身なりもきちんとしています。だからこそ、ご両親は「生活もちゃんとできているはず」と信じていました。

しかし実際には、床はコンビニ弁当の容器や空き缶、洗濯していない衣類で埋め尽くされ、足の踏み場も限られている状態でした。 決して自暴自棄になっていたわけではありません。「そのうち片付けよう」と思いながら多忙な日々を過ごすうちに、気付けば自分一人ではどうにもならない量になってしまったのです。

「困っている自覚はありましたが、誰にも相談できませんでした」

一人暮らしを始めた手前、親に頼るのは情けない。かといって業者に頼むのは大げさだ……。そんなプライドと葛藤が、問題を先送りにさせてしまいました。

作業内容

親が見つけたからこそ、「第三者」の手でリセットを

今回の作業は、生活動線を確保するためのゴミ撤去からスタートしました。 仕事関係の書類や私物と、明らかなゴミが混在していたため、ご本人に確認を取りながら慎重に仕分けを行いました。

ゴミを搬出していくと、床や壁の汚れが顕著に現れました。長期間掃除機をかけていなかった床は、ホコリと皮脂汚れが蓄積しています。 また、キッチンや浴室などの水まわりも、排水口や蛇口まわりに汚れが固着していました。「使えなくはない」レベルであっても、衛生的な生活環境とは言えません。

これらを徹底的に洗浄・除菌し、見た目も空気感も「人が住む部屋」へと戻していきました。

「自分たちにも責任がある」と責めないでください

作業が進むにつれ、息子様は「こんな状態を親に見せてしまって情けない」と肩を落とされ、ご両親もまた「全部任せきりにしていた自分たちにも責任がある」と、自分自身を責めておられました。

一人暮らしは自立への第一歩ですが、最初から仕事と家事の全てを完璧にこなせる人は多くありません。今回のように、仕事は順調でも、生活の維持だけが追いつかなくなるケースは非常に多いのです。

全体クリーニングが完了し、見違えるようになった部屋を見て、ご両親はようやく安堵の表情を浮かべられました。 「これなら安心して暮らせます。やっとスタート地点に戻れた気がします」

その言葉通り、これは「甘やかし」ではなく、生活を立て直すための「リセット」なのです。

一人暮らしのつまずきは、プロと一緒に解決できます

「そのうちやる」「まだ大丈夫」 そう思っている間に状況が悪化し、誰にも見られない安心感から孤立してしまう。これは、一人暮らしのゴミ屋敷化における典型的なパターンです。

ご家族がその状態に気づいた時、ショックを受けるのは当然です。しかし、どうかご自身やお子様を責めないでください。 今回のように、ご家族が介入し、第三者である私たちが環境をリセットすることは、ご本人のプライドを守りつつ問題を解決する、とても有効な手段です。

私たちは単に部屋を綺麗にするだけではありません。 ご依頼主様とご家族が、もう一度安心して新しい生活を始められるよう、暮らしの「区切り」を作るお手伝いをさせていただきます。

お客様情報

ご依頼者	入居者様（30代男性）のご両親
ご依頼エリア	兵庫県伊丹市
作業内容	ゴミ屋敷片付け・全体クリーニング
作業時間 / 人数	7時間作業/ スタッフ4名
費用	176,000円（税込）

スタッフ4名、２ｔトラック半分の処分量、7時間作業で金額176,000円です。